今日はポケモンサンとムーンの発売日である。
予約していたので取りに行って、帰ってくるときの出来事だ。
車でふんふふーん♪と歌いながら、いつもの道を通ろうと思った。
高架下をくぐりながら左に曲がり、すぐ右に曲がって、
まっすぐ行けば私の駐車場だ。
左に曲がったら、道路のほぼ真ん中で
おばちゃんが険しい表情で立っていた。
な、なんで道路の真ん中でおばちゃん立ってるん？！
とビックリしていたんだが（もちろん、曲がり道だし
通行人が多い道路なので速度は控えめである）
爺さんがヤバイ格好で倒れていた。
ぐにゃっとした体勢で、顔は血塗れになって倒れていたんだ。
私は慌てた。
柿も散らばっているので通れない。
踏むわけにもいかないと思い、高架下にある知らない人が
借りていた駐車場が空いていたので停めさせてもらうことに。
大丈夫ですか？！と声をかけたんだが、
じいさんは「うー…うー…」とうめき声をあげるばかり。
すると、さっき道路に立っていたおばちゃんが来て、
状況を教えてくれた。
どうやら自分の家の柿の木で柿を取っていた所
落ちたっぽいとのこと。おばちゃんは通行人であること。
そんな旨を聞いた。
家から婆ちゃんが出てきて「お父さん！お父さん！」と
爺さんに声をかけていた。
爺さんはうめき声をあげていた。
通行人のおばちゃんが婆ちゃんに救急車は呼んだの？と
尋ねると、呼んだとのことだったので、待つことにした。
その間、爺さんは起きて動こうとするし、
動いたら死んでしまうと思った私は、通行人のおばちゃんと
その家の婆ちゃんと待つことにした。
とりあえず、爺さんに動かないようにと止めて、
道路に散らばっていた柿の実を端っこに寄せた。
救急車がこない。
待っている間って長く感じるもので、特に誰かが倒れたとか
怪我をしたという時はかなり長く感じる。
その間に心配になった通行人のおっちゃんが2名、
爺さんが動かないようにとみんなで声がけをしてくれていた。
家の中からは、爺さんの息子さんらしき人が出てきて、
（恐らく、婆ちゃんが名前で呼んでたから息子なんだと
思う。とは言っても、40代くらいだと思う）
救急車がくるのを待った。
なお動こうとするじいさんを通行人と息子さんと
婆ちゃんとで止めた。
でも、じいさんは動いていた。
家の中に入ろうとしていて、玄関まで動いていた。
その間みんなで、止めた。
でも頭を打っていたような感じだったので無理に止める
こともできない（素人だから無理に動かして悪化して
は大変だと思うわけだ）
とにかく止めることしかできなかった。
息子さんも冷静でいるように見えて気持ちが焦っているの
だと思う。
最初にドクターカーが来たんだが、舌打ちをしていた。
そりゃあそうだ。
救急車がこないでどうする！！って思ったんだと思う。
私もなんで？って思ったから、きっと息子さんも
そう思ったのであろう。
でも、ドクターカーに乗っている人たちはプロだ。
なんとかしてくれると思う。
ドクターカーに乗っていた救命士の人が声をかけていた。
「お名前は？」
という声が聞こえた。
その後に、救急車の音が聞こえた。
救急車も来てくれると思った私は、とりあえず、
自分の車はどかさなくてはならないと思った。
駐車場に停めたものの、他の人の駐車場だということも
あり、結局帰宅した。
ドクターが来たから、素人の私ができることは何もない。
通行人のおっちゃんもいなくなったみたいだったのでね。
なんか薄情だったかなとも思ったんだけれども…
でも何もできないままそこにいたって、邪魔だし
ただの野次馬みたいじゃない。それってやっぱり
失礼だと思ったので…。
ポーキーにはなりたくない！（マザー2かっｗ）
救急車が動く音が聞こえたから、爺さんは運ばれたのだと思う。
なんか今はただ、あの爺さんが助かることを願うばかりだ。
他人なんだけど、なんつーか、
本当に助かってほしいと思う。
どうにも、人がああいう状態になっていると
ほおっておけないっていうか（おせっかいなんだろう）
何にもできないけど、なんかしなきゃって思うっていうか…
なんかいたたまれない気持ちだった。
うん…ちょっとだけ肝が冷えたっていうか…
とりあえず、ご飯食べることにする。
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